■ 安曇野 義民の里 『貞享義民記念館』 / 手打ち蕎麦・和食 『鷹匠』 / 和菓子 『宮本屋』


こんにちは、みつばちです。やっと梅雨らしく雨の日が増え、木々や草花が深呼吸しているような気がします。しっとりとした雨の安曇野も素敵です。

義民の里 貞享義民記念館 (じょうきょうぎみんきねんかん)
三郷中萱にある義民記念館へ行きました。貞享は「じょうきょう」と読みます。貞享三年(1686年)に松本藩の重い年貢(重税)に苦しむ安曇平の農民に味方した庄屋の多田加助ら11名による「貞享騒動」。自らの命を投げうち農民の生きる権利を訴えた勇気ある行動は近代へと続く自由民権運動の礎に。

>>  貞享義民記念館ホームページ (住所:長野県安曇野市三郷明盛3209 TEL:0263-77-7550)

>>  安曇野市HP 安曇野永遠の記憶「命を懸けて農民の声を訴えた 多田加助」

地域の避難施設としての役目も。

義民館1
義民館2
義民館3

さすが避難施設になるだけあって頑丈そう。しかも美しい。。。造形美に圧倒されます。

義民館4

室内にもポーチにもベンチがあります。

義民館5
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1階のギャラリーは無料です。この日は安曇野の風景写真展でした。月光に照らされた常念岳や桜の季節の義民記念館の写真もあり、とても綺麗でした。
2階は貞享騒動についての展示となっていて有料(300円)ですが、シアターでの上映や貴重な資料の展示もあり、おすすめです。

義民館7
義民館8

先にシアターでの上演を見て知識を仕入れると展示も理解し易いです。キーワードは「二斗五升」。お座布団に座って前のほうで見ました。

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嵐のような轟音と共に上映がスタート。

義民館10
義民館11
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続きは是非、記念館で。分かりやすく臨場感溢れる上演でした。安曇野というと北アルプスの山々が注目されることが多いですが、その風景の美しさは裾野に広がる水田があってこそ。安曇野の生活と田園風景がこのような歴史の上に成り立っているのだなと、感慨深かったです。

続いて展示室へと移動しました。赤いランプがついているところが松本城です。

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当時の身分制度下では農民がほとんどで、事件当時は凶作と重い年貢で命をおとした農民もいたそうです。消費税がどんどん上がる現代にも通じるものが。。

義民館14

年貢は脱穀して量が減ったなかから玄米で量を測り納めたのだそう。

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近代の自由民権運動へ。安曇野に流れる義民精神。

義民館16

明治の三筆、中林梧竹による書もありました。

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鷹匠(手打ち蕎麦、和食)と宮本屋(和菓子)

記念館のお隣にはご家族で営まれているお蕎麦屋さん「鷹匠」と和菓子の老舗「宮本屋」があります。

住所:長野県安曇野市三郷明盛3205-1 

鷹匠 TEL:0263-77-8110 宮本屋TEL:0263-77-2023

鷹匠2

記念館から見るとこんな感じで、隣同士です。

鷹匠1

鷹匠3

手前の和菓子屋さんのほうから入りました。入って気がついたのですが、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」に出ていたお店でした。放送を見た時、お蕎麦はもちろんですが、和菓子がおいしそうだなあと思ったのを思い出しました。

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老舗「宮本屋」の店内です。手作りのお菓子が並びます。

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金平糖も。

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いろいろな種類があり、どれも繊細で手作りのあたたかさ溢れる雰囲気。

鷹匠7

カフェスペースも。

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さっきまで記念館にいたので、思わず「加助の最中だ!」って心の中で叫んでしまいました。知らないとたぶん「加助って??」「義民って何??」って思ってたはず。お土産の定番&自宅用のおやつにも。

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建物も素敵でした。記念館の展示の続きを見ているよう。

鷹匠12

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ちょっとしたコーナーにも上品な生け花が。

鷹匠13

本来なら「天ざる」であるべきなのは重々承知ですが、雨で少し肌寒い日だったのと、元々温かいお蕎麦が好きなので。。。天ぷら蕎麦にしました。すごくおいしかったです。

鷹匠15

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加助たちが密議を行った熊野神社と御神木の逆さ杉(加助が逆さに挿した杖が大きくなったという言い伝え)、加助のお墓がある貞享義民社なども近くにあります。今後も時々訪れたいエリアのひとつです。