■ 安曇野スタイル2014 紅葉を楽しみながら散策


こんにちは、みつばちです。秋の澄んだ空気の中、紅葉を眺めながらまわる安曇野スタイルは最高です。今年は121会場。各会場で作家のかたのお話を伺ったり、展示鑑賞、ショッピング、寄り道。毎度ながら予定していた会場全てはまわれなかったので、引き続き来年以降の楽しみとしたいと思います。普段営業しているショップやレストランであれば、安曇野スタイル期間が終わっても訪れることができますので、ガイドマップは大変重宝します。

以下、写真少な目ですがご紹介します。関連HPがあるところはリンクを追加しました。

ギャラリー王冠と猫
天満沢エリアにあるギャラリーで、和やかなムードのなか、4人の作家さんが作品展示をされていました。花の写真、布地のお花、石鹸アート、油絵など。こうやって違った分野の作家さんが集まって、というのもいいなあ、と感じました。また、それなのにグループとしてまとまった印象もあり、とても華やかな雰囲気でした。

ギャラリーの近くには珈琲専門店「カフェ書翰集」があります。大人気のカフェでワンプレートにいろいろ盛られたランチもおいしく、飲み物つきです。ここのキャラメル味のアイスコーヒーは甘さとほろ苦さのバランスが絶妙で衝撃的なおいしさです。一応ドリンクメニューは見ますが、結局いつもそのキャラメル味を注文してしまいます。お昼はすぐ満車になり、ランチも売り切れてしまうので、どうしてもというかたは11:30くらいに行くといいかもしれません。また、2階のライブラリーには趣のある本や雑誌がたくさん置いてあるので、もし空いていればライブラリーに座って、食事や飲み物を待つ間いろいろ読んでみても楽しいと思います。

李朝家具や韓国アンティークが豊富な「ギャラリー羅山」さんが新しく山麓線沿いにオープンされたカフェがモダンで素敵でした。アンティーク家具や布製品が放つ深い味わいの色調が印象的。

さらに道すがら「北アルプス牧場」で新鮮なヨーグルトドリンクを買って、そのまま山側へ少し歩き、今回初参加の「日本刺繍 桜楓」さんへ。

初めて日本刺繍というものがあることを知りました。額絵、帯、着物などたくさんの作品展示と合わせて、小さなバッグや和小物など販売もされていましたが、初日だというのにかなり品数が減っていました。様々な刺繍パターンの繊細さ、絹糸のきらめきで布製の宝石といった趣。図柄も古典的なものからユーモラスなものまで様々。庭園も素敵でした。

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髪飾りを購入しました。

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2日目は「moku-tetsu工房 風ノ森」と「アトリエむう」+「Kucha 上野みどり」の2箇所へ。場所は山麓線、宮城交差点の近くです。

この季節の安曇野はどこへ行っても紅葉がきれい。周囲の山々も見るたびごとに表情が違います。雨上がりは神秘的な雰囲気。風ノ森さんはこの道の左側。むうさんは右のほうの道を行ったところです。

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「風ノ森」はご夫婦で運営されている木工と鉄細工製品のお店。建物自体も全て手作りだそう。表のガレージも奥の工房、お店も遊び心溢れる様々なオリジナル商品で溢れ、楽しい空間です。

「アトリエむう」は絵画教室も主宰されている画家の伊藤良子さんのアトリエを安曇野スタイルの期間だけ公開されているところで、鉛筆画、水彩画、カード、カレンダー、陶器、小物、雑貨など商品も種類多くありました。特にカードはお値段も手ごろで、どれも心惹かれるものばかり。上野みどりさんのぬいぐるみは表情豊かで、かわいいだけでなく、生命感や野性味も感じました。お庭もかわいく、人なつこい猫ちゃん(絵のモデル?)が逃げないばかりか、お客さんにすりよってきてたのが面白かったです。

「風ノ森」さんでは流木のCD立て、お家の形をしたライトボックス(照明)とカードホルダーを、「アトリエむう」さんでは来年のカレンダー、ハガキ、ポップアップカードを購入しました。

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夜のイベントにも初めて参加しました。蕎麦クレープのブレ・ノワール併設のギャラリー・レクランで安曇野スタイル期間中に展示をしていた作家4人(ビーズ作家・玉野綾子さん、写真家・石田道行さん、アートラボの古川富章、薔薇曼荼羅作家・小林史さん)による、ナイトギャラリー・トークです。休憩時間には手作りのホット・ジンジャーエールと「いぐパン」さんのチーズとりんごのパンをほおばるという幸せも。作品群を前にしてのトークは言葉を超えた説得力があり、技術的な話もありましたが、それ以上に作家それぞれの制作姿勢、作品に込めた深い思いが語られ、心に響きました。

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3日目は松川村の「ゲストハウス ガーデンクラブ安曇野」で伊東正次先生の日本画を鑑賞。板絵、屏風絵もあり、作品数も多く、大変見ごたえのある素晴らしい展示でした。先生ご自身のブログでも写真入りで紹介されていますので、見逃されたかたは雰囲気だけでも是非。

日本画の後は「安曇野高橋節郎記念美術館」で沈金ワークショップに参加しました。

黒い漆パネルにカーボン、下絵(自分で作成してもいいのですが、私は用意されていたなかから選びました)の順に重ね、赤ボールペンで下絵をなぞります。

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なぞり終わったところ。

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はがすと漆パネルに下絵が転写されている(指でこすると消える程度)ので、この線をキリのような尖った彫刻刀でひたすら彫っていきます。作業時間は1.5時間くらいでした。彫り終わったら、溝に糊をすり込み、さらに金粉パウダーをすり込みます。

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表面にパウダーが残らないよう、ティッシュで磨き上げて完成。漆や金粉は合成で本物ではないのですが、材料費込で800円は良心的。普段も予約すれば体験できるとのこと。本格的な材料を使ったワークショップもあるそうです。

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つっこみどころ満載の仕上がりではあるものの、小さな漆絵は前から欲しかったので、自作できたことが嬉しく、早速飾ってみました。。

15安曇野スタイル 

こんな体験が気軽にできるのも安曇野スタイルならでは。

最終日の4日目は忙しく時間があまりありませんでしたが、それでも下記のようなところをまわることができて有意義でした。

ギャラリー シュタイネ」 ラファエル・ナバス展 前からユニークな器だなと思ってましたがついに企画展。シュタイネさんはいつも全力投球で素敵な展示をされています。今夏のウエダキヨアキ展も圧巻でした。また、企画展以外の品揃えも豊富で、今回購入したものではありませんが、例えばランプの横にあるガラスアート。用途としてはオブジェか文鎮といったところでしょうか。シュタイネさんで購入以来、気に入ってとても大切にしているものです。

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ちなみにランプとビーズのお花は、アトリエMadoを主宰されている前出の作家、玉野綾子さんがブレ・ノワールさんで雑貨中心のPetit Paris 展を開催されていたときに購入したもので、こちらも購入以来愛用している品々です。

秀太郎工房」 星野秀太郎氏の家具工房とショールーム。広々として居心地の良いショールームにテーブルや椅子が置かれていて、実際に椅子に座ってみたりできます。片肘の椅子など使う人の立場での工夫があったり、材質により大変リーズナブルなお値段のものもあり、家具を購入予定のかたには特にお勧めします。

やきもの工房 灯 akari」 焼き物のお店です。あかりが好きでお店の名前もakari になさったそう。実用的な陶器(食器など)や置いて楽しむもの(陶器製の雛祭りセット、クリスマスセットとか)がバランスよく並べてありました。ありそうでない、取っ手つきの小さな深皿を購入しました。シリアルやサラダ、なんでも入れられそう。

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普段も営業されているお店がありますので、ご参考までに安曇野スタイルのガイドブックのダウンロードページはこちらです。(安曇野スタイルHPリンク