■ 安曇野でお花見 桜の名所めぐり – 拾ヶ堰 (じてんしゃひろば) / 黒沢川 (三郷) / 松尾寺 (穂高) / 夢農場(陸郷) 他
こんにちは、みつばちです。安曇野にもおすすめしたい桜の名所や名木がたくさんあります。桜の季節になると各地域ではさくら祭りやお花見イベントが催され華やかな春の雰囲気に。
広義での「安曇野」は範囲も広く標高差もあるので、松本 → 安曇野市内(豊科、穂高 、三郷、堀金、明科)→ 池田町 → 松川村 → 大町 → 白馬 ・・・といった具合に各地域をまわれば1ヶ月以上に渡ってお花見が楽しめます。自治体のHPでも桜の開花情報や満開・見頃の時期が公開されていてとても便利です。同じ町でも山側は少し開花が遅かったり、毎年時期や見頃が微妙に違うので、こういった地元情報はとても助かりますよね。
開花情報
>> 松本市公式観光情報 新まつもと物語 桜情報
>> 安曇野市公式HP 開花情報
>> 池田町観光協会公式HP 花・イベント・お祭り情報
>> 松川村観光協会公式HP ブログ
>> 大町市観光協会公式HP 信濃大町なび 桜特集
>> 白馬村観光局公式HP
>> 小谷村観光公式HP
信州全体の桜の名所・開花情報も。
>> GoNagano 長野県公式観光サイト 桜情報
4月の週末に数箇所、駆け足で見てまわることができました。満開を過ぎていたのですが、桜吹雪のなか至福の時を過ごしました。
お花見散歩
拾ヶ堰(じっかせぎ)・じてんしゃ広場
ちょっと風の強い日でした
日差しも暖かく
安曇野の定番観光スポット、じてんしゃひろば。江戸時代に作られた拾ヶ堰(じっかせぎ)という農業用水路にあづみ野やまびこ自転車道が併走していて、その途中にある休憩所がじてんしゃひろばです。
拾ヶ堰が完成したのは今から200年前の1816年、江戸時代。美しい田園風景の背後にある歴史を知って胸が熱くなりました。
奥にそびえているのは日本百名山のひとつ、常念岳。
桜と芝桜のハーモニーが素敵。
そして何よりこの柳が素晴らしかったです。柳緑と桜色が青空に映えて綺麗でした。
そして信濃富士、有明山も遠くに。
桜と有明山シリーズ (ちょっと強引ですが)
風が吹くたび桜吹雪が舞っていました。
生命力溢れる柳の木
鴨も泳いでいました
拾ヶ堰の清流が放つ深い青緑に空色、柳緑、桜色が溶け込み、そこへ花筏も広がって、水面に夢のような景色をつくっていました。
モネの絵のような。。
拾ヶ堰に並行しているサイクリングロード、やまびこ自転車道。これからの季節、一度自転車に乗って美しい景色を楽しみながら走ってみたいなと思いました。
桜と一緒に安曇野を象徴する拾ヶ堰、常念岳、有明山を同時に楽しめるおすすめスポットです。
黒沢川(三郷)
次に向かったのは三郷にある黒沢川の堤防です。「もうかなり散っちゃってると思うけど、せっかくだから行ってみようか?」なんて流れで訪れましたが、ここがまた凄かったです。地元ではナンバー1スポットにあげるかたも多いとのこと。場所もHAMAフラワーパーク、かんてんぱぱショップの近くで、とても行きやすいところにあります。
黒沢川沿いにずーっと桜並木が続いています。
さらに橋まで(車で・・・)行って左右を見渡すと、両方向にとてつもないスケールで途切れなく桜並木が続いていることが確認できます。合併を記念して自治体で植樹したとのこと。普段壮大な景色を見慣れている方々が桜並木を企画するとこういうスケールになるんですね。ただただ見とれるばかりです。。
橋からさらに奥に続く川
橋から今来た道を振り返って
しかも枝垂れていて、陽があたると花びらが輝いてすごく綺麗。
写真には写せませんでしたが、桜吹雪がすごくて、本当に素敵な春の雰囲気を満喫することができました。散りかけならではの美しさを堪能したので、来年は満開の時に来れればいいなと思っています。これだけのスケールなので、夏の青々した様子、秋の紅葉も壮観でしょう。四季折々、訪れたいスポットです。
地図は並木の中間地点、千国橋(ちくにばし)付近です。
松尾寺
朝の散歩で訪れた松尾寺の桜がとても上品で美しかったです。
歴史あるお寺で、本堂は国の重要文化財に指定されています。
本堂へ上る階段のところに桜の大木が密集し、アーチのようになっています。
本堂から正門を見ると眼下に桜の花が雲のように広がって見えました
松尾寺から隣を見ると「鐘のなる丘集会所」が。NHKのラジオ番組の舞台になった建物が移設されたもので、安曇野市の有形文化財に指定されています。朝10時から5分以上オルゴールの音色のようなどこか懐かしい感じのするチャイムが聴こえてきて清々しい気持ちになりました。調べたら、番組の主題歌「とんがり帽子」のメロディーで、10時、12時、15時に聞くことができるようです。
小さな草花もあちこちに芽吹いていました。
大きな桜の前に休憩所も。
針葉樹に趣のある桜が映えて綺麗でした
藤棚もあります。桜の後、5月には綺麗な藤の花が楽しめそう。
敷地内の広い駐車場に加えて、山麓線沿いにこんなカワイイ駐車場もあります。
松尾寺に隣接して鐘の鳴る丘集会所、郷土資料館があり、少し先の宮城の交差点を山側へ曲がると有明山神社にも参拝することができます。
松尾寺から山麓線をはさんで真向かいの通りも春めいていて綺麗でした。
付近を歩いていたら、隣に「ビラあずみ野」というリゾートホテル(現在は閉館している様子)があり、入り口の桜がとても美しかったです。枝が全体丸い形で花びらが白く真珠のような輝きで、はっとする美しさのある桜でした。まるで大玉の花火のよう。
少しだけ前傾しているようで、真下にたつと桜が天から降り注いでいるように見えます
季節ごとのお散歩が楽しみなエリアです。
夢農場(陸郷)
山桜が自生している地域で、西の吉野、東の陸郷(りくごう)とも言われているそう。
花より団子の人は売店へまっしぐら。
このソフトクリームの売店を見ると夢農場に来たな、って実感が湧きます。
ソフトクリームのフレーバーはラベンダーとさくら。季節限定なので迷ったらさくらフレーバーがおすすめ。ミルクの味が濃くておいしいです。
そして(やっと)お花見へ。。
普段はラベンダーで有名な夢農場ですが、4月は山桜と菜の花目当ての花見客で賑やかになります。ラベンダー畑の葉の色に淡い桜の花色が映えて綺麗でした。
池田町はハーブの名産地ですが、売店でもハーブ製品を中心にお土産が並んでいます。
お土産にラベンダーサブレがおすすめ。
ラベンダースティックの材料や完成品が売っていました。
さらに!この日は野点もあったのですよ。。
お抹茶をいただきながら眺める山桜。。
この日、桜はかなり見頃を過ぎていたのですが、霞みがかかって独特の趣がありました。
ラベンダーサブレやハーブをお土産に買いました。
帰り道、駐車場の近くで一本に紅白のお花が咲いている梅の木を見つけました。
農場は山里の中にあります。緑色の屋根が農場の売店です。
帰り道、アツムイ窯近くの路から有明山が綺麗でした。
夢農場は桜や菜の花の後も、新緑、カモミール、ラベンダー、秋には紅葉・・・といつ行っても楽しめるおすすめの場所です。夢農場のスタッフのかたが綴っているブログがあり、イベント・開花情報、写真もとても綺麗で見ているだけで楽しめます。
>> 夢農場ブログ
北アルプス展望美術館
池田町立美術館に征矢野久先生の展示を見に行きました。
>> 北アルプス展望美術館 (池田町立美術館)「征矢野 久展」
安曇野の風景画に加え、欧州の街角や海辺を描いた大作などもあり、とても見ごたえがありました。征矢野先生も在館されており、お話を伺うことができたのはラッキーでした。
帰り際、美術館の窓から空を眺めていたら。。有明山に光芒が差し始めたのでクラフトパークまで猛ダッシュして桜(一部花桃?)と一緒にカメラに収めました。写真としては???の出来ですが桜シーズンの良い記念になりました。下2枚は駐車場の奥です。ピンクが空や山に映えて綺麗でした。
安曇野のお花見スポットは光城山、枝垂桜の大木、など市内だけでもたくさんありますので、これからも毎年楽しみにして訪れたいと思います。また、今回の経験でぴったりと満開に時期が合わなくても案外楽しめるんだと改めて実感しました。終盤でもやはり桜は美しく、豪華な桜吹雪や花筏など、雰囲気満点でした。
帰る日に穂高駅前のひつじ屋さんで開催されていた望月信幸さんの個展へ。安曇野伝説「小太郎」の版画が面白すぎて爆笑必至・・・ 以前購入した赤が可愛く実用的だったので、この↓黒い印章がプリントされた手拭いも迷わず購入しました。望月さんの手書き一筆作品も添えられています。桜咲くって合格通知みたいで何かいいことありそう。。そういえば望月さんに実印を制作してもらい出世した人が続出していて、周りではちょっとした話題になっています。
(つづく)