■ 夭折の写真家 横内勝司 写真展 「時を超えて」 乾板ガラスから80年以上の時を経て甦る昭和初期の信州松本 (Dry glass plate photography by Katsuji Yokouchi 1902-1936 “Beyond Time”)
こんにちは、みつばちです。とても楽しみにしている写真展なので是非多くのかたに見ていただきたいと思い、情報シェアさせていただきます。
■ 2015年9月18日(金)~28日(月)、ガレットのお店、ブレ・ノワールに併設のギャラリーレクランにて、夭折の写真家、横内勝司の写真展が開催されます。乾板ガラスから80年以上の時を経て甦った昭和初期の信州松本の風景・人々の写真。前回見逃して心待ちにしていらっしゃるかたも多いと思いますので、詳しい情報が掲載されている下記リンクをご覧ください。
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やっと写真展を見に行くことができました。子供や女性、静物、山岳、風景など、様々なモチーフの素晴らしい乾板写真の数々。
この幻想的な写真は特に素敵でした。石田さん解説によると、赤外線フィルムを使って撮影したものだそう。
野菜涅槃図ではないですが、神々しい感じさえする地元松本の野菜・果物。
現存する作品の一部だけでもこうして日の目を見たのは意義あることだと改めて感じました。大きい写真を中心にかなりの点数があり、モチーフも様々でとても見ごたえのある展示でした。残りの作品も是非見てみたいです。
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昨日で展示も終了してしまったので、見逃してしまったかたのために画像を追加します。雰囲気だけでも楽しんでいただければと思います。(額が写っていないものは全体ではなく部分です。)子供達、そして女性の写真は被写体への優しい眼差しが感じられて輝いて見えました。
子供達の写真
女性の写真
写真だと分かっていても思わず微笑みかえしたくなりますね。当時の物価を比較した表もあり、改めて写真が高価であったことがうかがえます。
横内勝司の写真に興味を持たれたかたは、是非一度 石田さん(website)へ問い合わせてみてください。
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年が明けて2016年1月23日、芥川喜好氏が執筆する読売新聞のコラム「時の余白に」で「横内勝司写真展 時を超えて」がとりあげられました。ご長男の祐一郎氏、石田さん、そして芥川氏へと続く奇跡のリレーと、それぞれのかたが横内作品を大切に想い、あるいはその芸術性を見逃さず、自ら手を尽くして作品に光をあて、世に送り出したことに深く感動しました。
石田さんの新しいHPでは、石田さんの作品と共に横内勝司の写真も多数見ることができ、購入も可能です。横内家の屋根裏部屋でガラス乾板を発見したのが勝司氏のお孫さんである照治氏であったことなど、さらに詳しいエピソードも掲載されています。
>> http://www.ishidamichiyuki.com/ (石田道行氏 HP)
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東京で横内勝司写真展が開催予定です!
会期:2016年9月29日~10月5日
場所:ポートレートギャラリー(新宿区四谷1-7-12 日本写真会館5階)
>> 横内勝司写真展の予定 (石田道行氏 HPより)
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横内勝司写真集も発売されました。A4版、164ページ、モノクロ141作品が収録されています。29日からの写真展会場でも販売予定とのこと。
>> 横内勝司写真集「時を超えて」 (石田道行氏 HPより)
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芥川氏のコラム記事が “Yokouchi highlights the joy in the ordinary”というタイトルで英訳され、読売の英字新聞(The Japan News by the Yomiuri Shimbun) に大きく掲載されました。
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横内勝司 「時を超えて」(東京)
東京四谷のポートレートギャラリーに行ってきました。JR四ッ谷駅の駅ビル「アトレ」近くに見える「綿半」の看板を目指していくと分かりやすいです。綿半は400年以上前に創業された、信州きっての老舗ですが、その東京本社ビルです。東京で「綿半」の文字を見て嬉しくなりました。
ビルの名前は「綿半野原ビル」。1階にはお蕎麦屋さんも。
隣の持田製薬さんのビルの前では岡本太郎氏の作品も見ることができ、ちょっと得した気分に。
ギャラリーの入っているビルの1階はセブンイレブン。見上げるとギャラリーの青い看板が目に入ります。
ギャラリー内で。左から時計まわりに横内勝司が大きく取り上げられた英字新聞、ハガキセット、画集です。画集には今まで見たことがない写真も多く収録されていました。白黒なのにとても鮮やかに感じるのが不思議。
来年4月27日~5月8日には安曇野ギャラリーレクランにて石田さんの作品展も開催予定とのこと。とても楽しみです。